ヒト・モノ・コト

長浜公園周辺を巡る

/横浜市金沢区の観光スポット

長浜公園周辺を巡る

/横浜市金沢区の観光スポット

横浜市金沢区には、近代的な都市とは思えない自然豊かな場所、隠れた名所的スポットがたくさんあります。今回は金沢シーサイドタウンのある並木地区周辺にある、おすすめスポットを紹介しましょう。

ひとつ目に紹介する長浜公園は、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドから3kmほどしか離れていない都会のオアシス。「長浜」という名前は、かつてこの辺りに長い浜辺があったことから付けられたそうです。総面積が約15万㎡もあり、横浜横須賀道路を挟んで北側と南側に分かれています。

北側と南側でガラッと雰囲気が変わるのが、長浜公園の面白いところ。北側には、2002FIFAワールドカップの公式練習場としても使われたサッカー場や野球場、テニスコートなどの運動施設があります。公園中央には、草地広場や遊具広場もあります。このあたりは、ごく一般的な公園というところ。

その一方で、南側には大自然の風景が広がっています。中央に大きな汽水池(淡水と海水とが混じり合った池)があり、公園南側全体が野鳥観察園になっているのです。特にユニークなのは、公園内に野鳥観察小屋がいくつもあり、小窓から人工干潟やヨシ原などに集まる野鳥をこっそり観察できるところでしょう。野鳥たちを警戒させないための仕掛けです。

この汽水池は1895年(明治28年)、長浜検疫所開設時につくられた船溜りの跡を利用して作られたもので海とつながっており、潮の干満によって水位が変化します。つまり完全な自然というわけではありませんが、住宅街からほんの数分歩いたところで野鳥が見られる希少なスポットになっているのです。

長浜公園に行ったら是非一緒に訪ねたい施設が、公園南側のすぐ近くにある「細菌検査室」。何やらものものしい名前ですが、ここはかつて外国から横浜港に入ってきた船員たちの病気を調べ、感染症の検査、研究をするための施設でした。若かりし頃の野口英世がここで働き、ペスト菌の発見に貢献したことでも有名です。現在の建物は大正時代に再建されたものですが、明治時代に建設された当時の姿をほぼそのまま残しています。

野口英世ゆかりの施設としては日本に現存する唯一のもの。館内には当時の関係資料や器具類が展示されており、誰でも自由に見学することができますよ。

さて最後はちょっと穴場的なスポットの紹介。長浜公園の西側、住宅街の中にポツンとある「長浜みはらし公園」です。ごく小さな公園で遊具も滑り台やブランコ、砂場など一般的なものがあるだけですが、公園内に小高い丘があり、そこから金沢区の風景を一望できるのです。天気の良い日にはアクアライン、房総半島のシルエットも。夜景や星空の眺望スポットとしても近隣の人たちに利用されています。

今回は長浜公園周辺のスポットを紹介しました。三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドから歩いても30分ほどの距離なので、ランチ後の腹ごなしに出かけるのも良いかもしれませんね。

PAGE TOP